みなさんは年始に立てた目標を、どのくらい叶えることができますか?
目標の量にもよりますが、「こんなこと思ってたんだ」「立てた目標忘れちゃってた」と思った人もいるかもしれません。
理由はさまざまだと思われますが、目標の立て方を変えてみませんか?
すでに目標を立てている人も、目標を立てていない人も、次の年末は「こんなに叶った!」「幸せだったな~」「楽しかった」と感じたいですよね。
この記事では、目標を立てても、思うような結果にならないと思っている女性へ、“1年を心地よく生きる目標の立て方と習慣化”を臨床心理士が紹介します。
目標の立て方は3タイプで異なる
性格診断なども流行っていますが、学習の仕方や向いている職業などと同様に、目標の立て方もタイプ別で異なります。
目標設定に関しては、大きく分けて「計画タイプ」「順応タイプ」の2つがあると考えられます。ただし、あくまでも分けるとしたらなので、今回は3つ目の「中間タイプ」もあわせて紹介しますね。
計画タイプの特徴
- 物事を論理的に考える
- じっくり考えてから判断する
- 現実主義な傾向がある
- 変化や変更が苦手
- ギリギリになると不安になる
順応タイプの特徴
- 感覚や直観(直感)で判断する
- 考えるより行動派
- ひらめきなどワクワクが好き
- 変化や変更はあまり気にならない
- ギリギリになって本領発揮
この考え方は、ユングという精神科医・心理学者が提唱した「タイプ論」を参考にしたものです。ユングのタイプ論でいうところの「思考ー感情」を計画タイプ、「感覚ー直観」を順応タイプとしています。
どっちの要素もある人は、中間タイプかもしれません。ちなみに筆者は「計画タイプ寄りの中間タイプ」です。
計画タイプの目標の立て方
「1年の目標をきちんと考えたい」「ちゃんと叶えたい」「叶えられる現実的な目標を設定したい」などと考える人が多いでしょう。
そんな計画タイプにおすすめの目標の立て方をまとめてみました。
- 長期(1年)・中期(1~3ヶ月)・短期(1週間)で目標を立てる
- 定期的に見直しする時期を決める
- PDCAサイクルで進めつつ、OODAも取り入れる
- 自分に合う方法でログを取る
- スケジュール帳に先に書き込んでおく
- 具体的な数字を設定する
- 目標の量を減らす
- 加点方式を練習していく
具体的な計画や、忠実な実行を好む傾向があると考えられます。「叶わないかもしれない…」と不安になったら、目標に入れないかもしれません。
計画タイプさんは、完璧主義や完全主義かつ、失敗やできなかったことをだめなことと捉えやすい人も多いです。心当たりはありますか?
計画タイプさんも計画倒れすることがあります。そんな時に、すぐ切り替えられる人もいれば落ち込んでしまう人もいるでしょう。
だからこそ、計画タイプさんは次の2つを意識してみてください。
- 目標の量を減らす
- 加点方式を練習しておく
この2つは、完璧主義を手放すための方法でもあります。
定期的に見直すことと、自分を追い込みすぎないことを意識してみましょう!
順応タイプの目標の立て方
「楽しいこと大好き!」「やりたいことがたくさんあってワクワクする!」「でもいつの間にか違うことにも興味が…!」などとなっている人が多いでしょう。
そんな順応タイプにおすすめの目標の立て方をまとめてみました。
- 文字だけじゃなく絵や写真で目標を描く
- 定期的に見れるようなところに貼る・置く
- 周囲に公言しておく
- 細かなことは置いといて必要に応じて修正する
- OODAサイクルで進めつつ、PDCAも取り入れる
- チャンスを見逃さないための余裕をつくる
- 行動する際の仲間をつくる
順応タイプさんは、勢いで行動しやすい人もしくは、最初は考えるけどだんだん進んでいる方向がわからなくなる人などがいます。心当たりはありますか?
順応タイプさんは計画タイプよりも計画倒れしやすいですが、切り替える力があります。ただし、軌道修正してうまく行く人もいれば、軌道修正も勢いで行なって再度計画倒れする人も…。
だからこそ、順応タイプさんは次の2つを意識してみてください。
- チャンスを見逃さないための余裕をつくる
- 行動する際の仲間をつくる
いつの間にか詰め込みがちになりやすいからこそ、余裕づくりは大切です。また、行動する際の仲間をつくることで、苦手な計画性の部分を補ってもらえたり、忘れていたことを声かけてもらえる可能性もあります。
中間タイプの目標の立て方
計画タイプと順応タイプのどちらもわかる部分がある人は、両方の目標の立て方から合いそうなものを選んでみましょう。
参考までに、計画タイプ寄りの中間タイプに当てはまる筆者が実践している目標の立て方を紹介します。
計画タイプの特徴
- 長期(1年)・中期(1~3ヶ月)・短期(1週間)で目標を立てる
- 定期的に見直しする時期を決める
- 自分に合う方法でログを取る
- 目標の量を減らす
- 加点方式を練習していく
順応タイプの特徴
- 文字だけじゃなく絵や写真で目標を描く
- チャンスを見逃さないための余裕をつくる
- 行動する際の仲間をつくる
絵や写真で目標をつくるおすすめの方法はビジョンボードです。
ビジョンボードは、理想とするイメージを可視化する方法。夢や希望を表す写真やイラストを1枚の紙に切り貼りします。
ただし、仕事の細かな目標などはビジョンボードでは表せない部分もありますよね。
私の場合は仕事の目標も立てたいので、文字で書くものも作っています。
立てた目標を習慣化するマインドセット
今回紹介した目標の立て方なら、ある程度習慣化できるようになるでしょう。
しかし、それでも私たちは続けられないこともあります。だからこそ、同じ状態で続けられないことをあらかじめ理解しておく必要があるのです。
この記事は主に女性向けなので、女性のためのマインドセットを紹介します。
習慣化のためのマインドセット
- ホルモンバランスの影響は少なからずある
- 調子が悪い日は明日のために休む
- 年齢で行動を制限しない
- 他人と自分は別の人
- やらないこと、やりたくないことを決める
- うまくいかない時は、次を考える
- 反省するなら時間を決める
- 否定する人とは距離を取る
モチベーションに頼らず、自分に合う目標の立て方を参考にしながら、今よりもっと自分の純度を高めていきましょう!