ひな祭りの豆知識!雛人形の飾り方・並べ方のポイント

もうすぐひな祭り♪
華やかな雛人形を飾っている御宅も多いと思いますが、ひな祭りや雛人形の基礎知識を理解して飾っていますか?

なんとなくひな祭りまでに飾ればと、思っていたのならもったいない!
しっかり意味をわかって飾ることで、より自分純度の高いひな祭りを楽しめるかもしれませんよ!!

雛人形

今回は、日本文化を調べるのが好きなライター中村あやが、雛人形やひな祭りに関する基礎知識についてまとめてみました♪

雛人形・ひな祭りの基礎知識を知ろう!

そもそも雛人形を飾る意味を知っていますか?
雛人形を飾る意味は、「子供の成長を祈るため」の風習からきている行事になります。

今よりも医療が発達していなかった昔は、乳幼児の死亡率が高く、なかなか子供が無事に成長できる事が多くありませんでした。

そのため、子供を穢れ(病気など)から守るための身代わりとして小さな人形を子供の枕元へ置いて、災厄を祓うという風習がうまれました。身代わりの人形には立ち姿をした「天児(あまがつ)」と、這っているような姿をしたぬいぐるみの「這子(ほうこ)」がありますが、雛人形の原型となった「立ち雛」は厄を祓って水に流した「ひとがた」を立体化したものとも言われています。

やがて時代と共に、雛人形は立派で豪華絢爛なものに変わっていきました。そのため、雛人形を川へ流すのではなく、これを「飾ること」で厄を祓う形に変わっていきました!

飾り方などは違えど、昔から雛飾りには子供が健やかに育ち幸せになって欲しいと願う両親の祈りが込められています。

桜

関東と関西で、雛人形の飾り方に違いがあるって本当??

ひな祭りが近づいてくるとテレビや雑誌などでも多くの雛人形が特集され、目にすることも多くなってきます。
そんな時に気になったことありませんか?お雛様は右と左どちらに男雛、女雛を飾ったら良いのかと・・・。

実は、関東と関西で男雛、女雛の位置が違うんです。それぞれどう違うのかをここで解説しましょう!

・関東では、向かって左側が男雛で右側が女雛
・京都や関西の一部では、向かって右側が男雛で左側が女雛


とされています。

関東の場合

関東は「向かって左側が男雛で右側が女雛」です。

現在の皇室では、天皇は必ず皇后の右側(向かって左側)に立たれています。椅子などに座られる場合も右側です。この位置の取り方は、西洋式のルールにのっとっています。

明治時代の終わり頃から日本でも西洋に準じて、このルールが取り入れられました。
天皇が京都から東京へ移った際に関東ではこの位置の撮り方がお雛様の飾り方にも採用され、庶民にも広がり現在まで続いています。

関西の場合

関西では「向かって右側が男雛で左側が女雛」です。

日本には古くから「左方上位(左側の方が位が高い)」という考え方があります。そのため、左大臣と右大臣では、左大臣の方が格上になるんです。神社で手水を使うときに左手から清めるのも同じ理由とされています。雛人形は平安貴族の姿をしていますが、平安時代の帝は、妃の左側(向かって右)へ座っていました。京都と関西の一部では、そのしきたりに従って、雛人形を並べているんです。

つまり、関東と関西どちらの並べ方も「正しい」ということを覚えておいてくださいね!

置き方が逆になる現象の要因は、内裏雛が模しているという「帝」と「妃」の位置が、昔と今では変わっているからなんです。
必ずこちらの向きでないと!というルールはありませんので、自分の気に入るように飾って大丈夫ですよ♪

多段の雛人形

参考記事:雛人形・五月人形の吉徳

雛人形を飾る期間や飾り方、片付けのポイントは?

さて、雛人形の基礎知識はおおよそ付いたかと思います。では、実際に飾るにあたってのポイントはあるのでしょうか?
調べてみたらいくつかポイントがあったのでまとめてみました!

1、飾る期間は平均で2月の節分終わりからひな祭りの間が多い
2、ひな壇飾りは上から飾る
3、片付けは天気の良い乾燥した日にする

1、飾る期間

大体1ヶ月ほど飾っている方が多いそうです。初節句などのお祝いで1月末ごろから飾られる方もいるそうですが、あまり長く季節の飾り物を飾っておくと『三月(みつき)またぎ』といわれ縁起が悪い(特に月を3つ跨いで行事をすること)とされる日本の風習から、ひな祭りが終わったらスグに季節ものは片付けるとされています。

2、飾り方

現在ではあまり多くありませんが段飾りのお雛様をお持ちの場合は一番上の段から飾るとバランスよく、綺麗に飾れると言われています。

コンパクトな雛人形をお持ちの方は、サイドボードの上を利用したり、折りたたみのテーブルやカラーボックスを横にするなど台になるものを用意し、その上に赤い毛氈を敷いて飾るとお雛様が引き立ちます。

3、片付け

雛人形はとっても繊細な工芸品です。ひな祭りが終わったからすぐに片付けたい!と思う方もいるかと思いますが、雛人形は乾燥した晴れの日に来年もまた美しい姿を見れるよう片付けるのがベストとされています。

よく聞く『早くしまわないと、お嫁に行くのが遅くなる』という俗話も、季節に合わせたものは、早く片付けるという「しつけ」の意味の言葉とされており、あまり気にすることはないようです。

知識があると季節行事は親子でより楽しめる!

いかがでしたか?ラフリー読者の方は女性が大半だと思いますので、ひな祭りや雛人形に関する思い出やエピソードもたくさんあると思います。

しっかりとした知識を入れておくと、お子様と一緒に雛人形を飾る時に日本の風習や行事を一緒に学び・楽しむことができるのでオススメですよ!

雛人形

昔から日本にある風習でも、思いのほか知らない事が多いと思います。大人になって改めて学んでみると、自分純度を高める事もできて、なおかつ日本の良さや季節の移り変わりの美しさを再確認できますよ。

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この記事を書いた人

在宅ママデザイナー&ライター。1歳半の息子と旦那と3人暮らし。育児・仕事・家事・趣味の両立を目指し日々奮闘中。お出かけ情報や日本の文化を調べるのが好き!