ふと立ち寄った喫茶店の芳ばしいコーヒー豆の香りになぜかホッと心癒されたり、
どこからともなく漂ってきたスパイシーなカレーの香りに急に食欲が湧いてきたり、
そんな経験、ありませんか?
香り=嗅覚は、0,2秒で同じ香りを嗅いだ以前の記憶を呼び覚ますことができるんです。香りがもたらす、”幸せ脳”の仕組みをご紹介します!
香りと脳の関係
人間の身体には「五感」が備わっています。
五感とは「視る・聴く・味わう・触わる・嗅ぐ」の5つの感覚のこと。
これらの感覚が脳に伝わることで、光や音などの外部情報や、生命の危機を察知したりします。
五感が刺激を受けると、論理的思考や言語を司る脳の表面部(以下、思考脳)を経由し、人間の本能や感情を司る脳の中心部(以下、感情脳)に情報が伝わります。
五感の中で唯一嗅覚だけが、この感情脳に直接伝えられるので、香りが脳に伝わる速度が0.2秒と最も早いのです。
「香り」には、人が思考を巡らせるよりも先に、人の心を動かす力があるのです。
香りと記憶の関係
感情脳の中に「海馬(かいば)」と呼ばれる部分があります。
海馬は、人間の短期記憶を司っており、記憶を消去するか長期保存するかの選別をしなくてはなりません。
感情脳にダイレクトに伝わる「香り」は、他の感覚よりも強く記憶に残るため、長期保存されやすいそうです。
そのため、以前嗅いだことのある「香りの記憶」は、その時に感じた「想いや感情の記憶」まで呼び起こすのです。
幸せ気分は一瞬で♪
忙しくて心が無くなりそうな時や食欲が出ない時、気持ちを上げたい時などは、
お部屋にシュッと好きな香水をかけてみたり、
いただきますの前にスゥーっと料理の香りを嗜んでみたり、
パートナーや子供にハグをしてこっそりクンクンしてみたり・・・
なんでも良いんです。
沢山考えてしまうその前に、あなたにとって幸せな香りを幸せな記憶とともに
たった0.2秒で幸せ気分、感じてみませんか ♪