和菓子の１つに「干菓子」というものがあります。あなたは知っていますか？
「名前は聞いたことがある」
「茶道で使われるお菓子？」
「お供えでよく見る！」
「干菓子って？そもそも読み方を知らない」
など、色々な意見があると思います。
干菓子は、繊細な和菓子の中でもかわいらしさと上品さを兼ね備えたお菓子。
最近は、インスタ映えする！と若者にも注目されていたり、お土産に人気のアイテムもたくさんあるんです。
今回は干菓子の中でもお供物やお茶会などに出るイメージの強い「和三盆・落雁」の魅力をご紹介します。
これから新茶も出てきて、お茶が美味しい季節になります。お茶と合わせるお菓子に干菓子を取り入れてみませんか！
干菓子ってどんなお菓子？和三盆と落雁の違いと魅力
干菓子（ひがし）は、乾菓子とも呼ばれる和菓子の１つです。水分の少ない乾燥しているお菓子の総称です。
例えば、かりんとうや飴なども干菓子に含まれます。
干菓子「和三盆と落雁」の違いとは？
今回魅力をご紹介する干菓子の「和三盆と落雁」。
これらはどんな材料で作られているのでしょうか。
多くの方が「和三盆と落雁」って一緒のものじゃないの？と思っているかもしれません。
２つの大きな違いはそれぞれ材料が違う事です。
＊和三盆
香川、徳島の一部の地域でのみ作られている、その地域で栽培されている「サトウキビ」から作った和三盆糖（砂糖）を、型（木型）に押し固めて「お干菓子」としたものを「和三盆」と定義しています。和三盆は癖がなく結晶の柔らかい、温かくやわらかい甘みで、なおかつ旨味のある甘さが特徴です。
＊落雁
その地域の特産品である、お米や麦、豆などの穀類から作った粉に、水飴や砂糖を混ぜて着色し、型（木型や陶器）に押し固めて乾燥させたお干菓子
材料は違いますが、口の中でとろけるような品のよい甘さはどちらも共通しています。
「和三盆や落雁」は素材の味がダイレクトに伝わるお菓子なだけに、どの銘菓もこだわり抜かれた原材料を使用していることが分かります。
参考：
日本三大銘菓は、すべて落雁！
日本を代表する銘菓とされている和菓子が3つあるんです。
1つ目は、新潟県長岡市にある大和屋の「越乃雪」。2つ目は、石川県金沢市にある森八の「長生殿」。3つ目は、島根県松江市にある風流堂の「山川」。
これら3つの銘菓は合わせて「日本三大銘菓」と呼ばれています。
そしてなんと！日本三大銘菓すべてに共通するのは、どれも「落雁」であるということ。
そのくらい「落雁」は日本で長く愛されたお菓子なんです。
※『越乃雪』は「株式会社越乃雪本舗大和屋」の登録商標又は商標です。
※『長生殿』は「株式会社森八」の登録商標又は商標です。
※『山川』は「有限会社風流堂」の登録商標又は商標です。』
干菓子「和三盆と落雁」にはなぜお供物のイメージが強いの？
どちらかといえば、お供え物のイメージが強い「和三盆や落雁」。
なぜお供物のイメージがついたのでしょうか。
諸説ありますが、その一部を紹介しましょう。
- お釈迦様の弟子が飢えを救うために修行僧に施したことがその始まりというものがあります。
- 仏壇にお供えする時に日持ちがするということ。
- 甘いものが貴重な時代は、落雁など甘いものをお供えすることで先祖を敬っていた
という事などから、「和三盆や落雁」＝お供え物というイメージが強くなっていったようです。
実際に今でもお彼岸やお盆が近くなるとスーパーの一角にできていませんか？お供え菓子のコーナーが！
その中に「和三盆や落雁」も必ずあるので見てみてください。
実際にお供物で使われた「落雁」の活用法として、
- 飲み物に入れる
- お菓子を作る際の砂糖代わりにする
という事をしている方もいるようです。
干菓子「和三盆と落雁」の実はかわいい魅力
前述のようにお供物や茶道のお茶菓子としてのイメージが強い「和三盆や落雁」ですが、今はコーヒーのお供や、旅行のお土産にも選ばれているのを知っていますか！
最近は、味や香り、形が楽しめる物が多く出てきて特に若者に人気なんですよ。
「和三盆や落雁」は固くて味がしないというイメージから一新！！自分用にもつい買いたくなる「和三盆や落雁」が多く販売されています。
伝統的な植物の形だけでなく、動物や幾何学的な形の「和三盆や落雁」も増えてきているんです。そういった「和三盆や落雁」は旅行やお出かけ時のお土産として人気が出ています。
また、新しい落雁の形としてハーブや果物の果汁を使ったものも！こういった「和三盆や落雁」の新しい展開は、どうしても身近にあるのに遠く感じる和菓子をより身近なものにしてくれます。
そして、和菓子特有の季節をそばで感じることもできます。
おすすめの落雁はこちら！
食べるのがもったいないくらいかわいい「animal」、並べていろんな形を作っても楽しい！「drawing」
プチギフトにもぴったりです。
身近にある干菓子で充実した毎日を！
ダイエットをしていて甘い物を控えている。ティータイムにちょっと摘むものが欲しい。
そう感じた時に「和三盆や落雁」はとっても便利！
可愛い見た目と一口食べれば口の中で溶ける上品な甘さにお腹も心も満足できる一品なんです。
日持ちもするので家に常備しておけば急な来客のお茶菓子としても重宝します。
あなたの周りでも干菓子を上手にお茶菓子として出せる人は少ないのではないでしょうか。
しっかりとした知識があれば干菓子を含む和菓子は日常使いにとても便利なんです。
この記事を読んだことで「和三盆や落雁」が難しいものではないと感じたはず！
自分純度を自然にあげて干菓子をティータイムに活用してみてくださいね。
