【連載】甘い中にも意味がある!季節の和菓子「柏餅」の魅力!

もうすぐ待ちに待ったゴールデンウィークがやってきますね。ゴールデンウイークの休日の1つに、子供の日(端午の節句)があると思います。


季節のお菓子としてその日に柏餅や粽<ちまき>を食べる方、多いのではないでしょうか。多くの人がこの時期に食べる柏餅ですが、ちゃんと意味がある伝統的な和菓子だと知っていましたか?


今回は甘い中にも意味がある!この季節に食べたい柏餅の魅力を、お届けしたいと思います。

柏餅を詳しく知っていますか?

では、なぜこの時期に柏餅を食べるのか知っていますか?実は柏餅は日本発祥で、江戸で生まれた和菓子なんです。柏餅を包む柏は昔から神聖な木とされていました。

その理由は、柏は新芽が出ないと古い葉が落ちないため「子どもが生まれるまでは親は死なない」、すなわち「跡継ぎが途絶えない」「子孫繁栄」に結びついたのが始まりです。

また、かしわの葉は手のひらのような見た目をしています。餅を包んでいる姿が拍手を打っている様子に似ていることから、武家社会で子供の武運を祈願していたと言われています。その後、端午の節句の縁起の良い食べ物となり、江戸を中心に柏餅は広がりました。それが今も続けて食べられているんです!

柏の葉は食べられるの?

包んでいる葉は香り付けや包装を、目的としたものであるため食用には向きません。柏の葉が巻いてある理由は、

①香りつけ・・・柏の葉っぱを巻いてから蒸すことで、ほのかな香りがお餅にうつります

②抗菌作用・・・柏の葉に含まれる成分に殺菌効果がります

③保湿効果・・・お餅の表面の感想を防ぎます

④手の保護・・・もっちりしたお餅が手に付かずに食べることができます

だと言われています。

柏餅の種類はいくつある?

柏餅の種類はどのくらいあると思いますか?お店の工夫で珍しい柏餅もありますが、定番は「こしあん」「つぶあん」「みそあん」ではないでしょうか。

お餅のつき方もお店によって様々ですが、しっかりついたお餅以外に、道明寺粉※のお餅やよもぎを混ぜたお餅を使用して柏餅を出しているお店もあります。
※道明寺粉とは、、水に浸し蒸したもち米を干して粗めにひいたもの。おはぎや桜餅に使われるもの。

特に、「みそあん」は関東と関西で使っている味噌が違っていたり、味の濃さもお店ごとに異なるので、通は色々なお店の”みそあん”の柏餅を食べ比べするそうですよ!

季節にあった和菓子を食べる利点とは

現代ではなかなか季節を楽しむ時間は減ってきています。季節の行事をやらないご家庭もあるかと思います。そんな中でも食べ物で季節を感じることは、一番手軽に季節を楽しむことができる方法ではないでしょうか!!

皆さんは柏餅を子供の日を過ぎてから、皆さんは柏餅を何回食べたことがありますか?ほとんどの方は食べないと思います。

柏餅はある意味「季節限定商品」。その季節にしか食べられないという特別感も一緒に運んできてくれます。また、和菓子は洋菓子よりカロリーが低め。健康志向の方のおやつに和菓子はおすすめです!

毎日忙しい中でも、ふっと和菓子で季節を感じる時間を取ってみてください!甘い中に日本の良さを再確認することができるはずです。

和菓子は意味を知るとより美味しくなります♪

普段何気なく見たり食べてる和菓子ですが、その意味を知るとより魅力的になり美味しそうに感じませんか?

日本の伝統文化を改めて、勉強したり調べたりするのは大変です。身近な和菓子から取り入れてみると、知らなかった日本の魅力に少し近づけるのではないでしょうか。

今回は子供の日にちなんで柏餅の魅力をご紹介しましたが、まだまだ季節を感じる和菓子は多いので今後も、連載としてご紹介できたらと思います。

普段和菓子をあまり食べない方も日本の良さを知り、今年の子供の日は縁起の良い季節の和菓子「柏餅」を是非食べてみてくださいね。この記事で柏餅の意味を知ったのでいつもより美味しく感じるはずですよ!

季節を感じながら、日本の文化である和菓子をゆっくり味わう。
そんな丁寧な時間を過ごしたら、自分純度も上がること間違いなし!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

在宅ママデザイナー&ライター。1歳半の息子と旦那と3人暮らし。育児・仕事・家事・趣味の両立を目指し日々奮闘中。お出かけ情報や日本の文化を調べるのが好き!