春は出会いと別れの季節。それはいい出会いばかりとは限らず、「苦手かも…」と思う人と出会うこともありますよね。無理して付き合うと疲れてしまうし、でも関わらないといけない人も多いからこそ、わたしたちの悩みの9割は人間関係と言われています。
この記事では、ストレスをためずに自分を大事にしながら人間関係をラクにしたい女性へ、“苦手な人”との付き合い方を紹介します。これからの人生をもっと豊かにしたい女性は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「苦手な人」は人それぞれ。人間関係の法則とは?
皆さんにとって「苦手な人」ってどんな人でしょうか。
わたしたちは一人ひとり、価値観も性格も違いますよね。だからこそ「苦手な人」も一人ひとり異なります。周りの人が「良い人」と言っていても無理に関わる必要はないですし、無理に好きになる必要もありません。
アメリカの臨床心理学者であるカール・ロジャースは、人間関係の法則として「2:7:1」を知っておくといいと提唱しています。
「2:7:1」というのは、人間関係における割合を表す数字です。
たとえば皆さんの周りに10人いるとして…
2人は気が合う人・好きな人
7人はどちらでもない・普通な人
1人は気が合わない・苦手な人
という感じで、全員に好かれる必要もなければ好きでいる必要もないということです。
ほかにも経済学のパレートの法則の考えを応用して、「2:6:2」という割合もあります。つまり、人間関係の一定数は苦手な人がいて当然であること!でも関わらなければならないときもありますよね。
もしかしたら、付き合い方がわかれば「苦手な人」が7人のなかに入るかもしれません。ここからは、「苦手な人」との付き合い方をご紹介しますね。
2つの視点で考える「苦手な人」とのストレスをためない付き合い方
何度も言いますが、「苦手な人」と無理に関わる必要はありません。それは、積極的に関わる必要はないよ、という意味であり、苦手な人は全員無視しましょうという意味ではないです。
“目的”と“距離”の2つを考えるだけでも、自然と付き合い方が変わっていきます!ではさっそく考えてみましょう♪
1.苦手な人と関わる目的を考えてみよう
相手と関わる目的って考えたことありますか?「同僚だから」「上司だから」「ママ友だから」というのは実はそんなに関係ないと言われています。「なんでその人を苦手と感じるのか」を考えたうえで「なんのためにその人と関わるのか」も考えてみましょう!
「苦手な人」と関わる目的の例
- 書類を確認してもらうため
- その人にしかわからないことを聞くため
- 子ども同士の関係を悪くさせないため
どれも「この人と仲良くしたい!」ではないですよね。たとえば、書類を確認してもらうためであれば、確認してもらえれば目的は達成できるということ。書類に関する話題や仕事上の最低限の関わりでも十分であるのを、落ち着いて考えてみましょう。
子ども同士の関係を悪くさせないため、というのはお子さん思いでとてもステキなことです。しかし、実際に子ども同士が仲良くするのと大人同士の世界は別世界だと思いませんか?
このような感じで、絶対に積極的に関わる必要があるのか、最低限関わらなければならない目的は何かを考えてみましょう。
2.苦手な人との距離を考えてみよう
ほぼ毎日行く職場でも意外と距離はとれます。たとえば、「挨拶はする」「接点を減らす」「愚痴を言い始めたらそっと離れる」などを意識するだけでも今よりもグッとラクになりますよ。
まずは今の距離感がどんな感じか考えてみましょう!
距離感の適切度チェックリスト
- 話しかけられると「ウッ」となる
- 本当は一人or違う人とランチを食べたい
- たまには一人で帰りたい
- 愚痴や悪口聞くのが疲れる
- その人と関わると仕事が進まない
- 家に帰ると疲れに気づく
1~2個でも当てはまっていたら、「苦手な人」と考えてほどよい距離をとって付き合った方がいいかも?
断る勇気を持つのも距離をとるための方法の1つです。断り方はよかったらこちらの記事も参考にしてくださいね。
「苦手な人」とこそ、ほどよい距離感を保って大人な付き合い
わたしたちは幼いころ「みんなと仲良くしましょうね」と言われてきました。
当時は人間関係を構築する時期でもありますし、毎日学校で一緒に過ごしていると共通の話題も見つかりやすいですよね。でも今は大人です。
「みんなと仲良く」を卒業して大人な付き合いにシフトして大丈夫ですよ。大人の付き合い方とは礼節をわきまえて最低限に関わること。たとえば、無理に自己開示しすぎず、距離感を保つ、断る勇気を持つことなどを身につけることかもしれません。
今回は新生活で悩みやすい「苦手な人」との付き合い方について紹介しました。ストレスを感じてまで無理に積極的に関わる必要はありません。“目的”と“距離”を考えて、人間関係も定期的に“自分の心地よさ”考え、実行していきましょうね!